「パチニ小体」の版間の差分
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[[画像:sds0400.jpg|537px|thumbnail|[[皮膚]]の[[触覚受容器]]の模式図。「'''[[自由神経終末]]'''」「'''[[マイスナー小体]]'''」「'''[[ルフィニ終末]]'''」「'''[[毛包受容器]]'''」「'''[[パチニ小体]]'''」「'''[[クラウゼ小体]]'''」「'''[[メルケル触盤]]'''」などがある。]] | |||
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2018年7月9日 (月) 13:01時点における最新版
であるぱちにしょうたい
概要
感覚の中の体性感覚である皮膚感覚の触覚に主に関係する触覚受容器の1つ。カプセルのような構造をもつ。「マイスナー小体」「メルケル触盤」「パチニ小体」「ルフィニ終末」さらに「毛包受容器」「触覚盤」などが触覚受容器と呼ばれる。振動数の高い刺激に反応がよい。神経終末を数十層の層板からなるカプセルが囲む。刺激の変化を選択的に伝えることができる。マイスナー小体やパチニ小体は順応が早い。
クリトリスや膣にある神経
- クリションマンは複数の神経に支配される。
- 体性神経系である陰部神経は陰核背神経を介して皮膚に終わる。
- 内臓神経(自律神経)系である海綿体神経は動脈と勃起組織を支配。
- 陰核の勃起などの性的反射は運動神経支配であるが、反射弓の体性神経と内臓神経の両方が関与する点でユニークである。
- MazloomdoostとPauls の総説による[2]
- Martin-Alguacilらの総説による[3]
- 陰核亀頭には自由神経終末、パチニ小体、ルフィニ終末、メルケル触盤が豊富に存在する。
- 小陰唇の内側の膣口あたりまでにも自由神経終末、パチニ小体、ルフィニ終末、メルケル触盤が存在。
- 膣の中にはあまり感覚神経は存在しない。
別名
パチニ小体 Pacinian corpuscles 層板小体 Lamellar corpuscle
脚注
- ↑ O'Connell, H.E., Eizenberg, N., Rahman, M. & Cleeve, J. The anatomy of the distal vagina: towards unity. J Sex Med 5, 1883-91 (2008).
- ↑ Mazloomdoost, D. & Pauls, R.N. A Comprehensive Review of the Clitoris and Its Role in Female Sexual Function. Sexual Medicine Reviews 3, 245-263 (2015).
- ↑ Martin-Alguacil, N., Schober, J.M., Sengelaub, D.R., Pfaff, D.W. & Shelley, D.N. Clitoral sexual arousal: neuronal tracing study from the clitoris through the spinal tracts. J Urol 180, 1241-8 (2008).
参考図書
- 山口創『皮膚感覚の不思議』(講談社, 2006)
- Newton 感覚のふしぎシリーズ第5回 皮膚感覚のしくみ
- 傳田光洋『皮膚は考える』(岩波書店, 2005)]
- 傳田光洋『第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界』(朝日出版社, 2007)]
- 傳田光洋『皮膚感覚と人間のこころ』(新潮社, 2013)
- 傳田光洋『驚きの皮膚』(講談社, 2015)