テンプレート:催眠状態概説

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2015年4月2日 (木) 08:05時点におけるSalon (トーク | 投稿記録)による版

催眠状態(さいみんじょうたい)とは変性意識状態の1つで、意識のリラックスがさらに進み、睡眠状態に近いぐらい脱力した弛緩状態。無意識は活性化した状態にあり、被暗示性が高まり「催眠暗示」が簡単にかかる状態でもある(ただし「催眠状態」と「被暗示性」は別物)。催眠状態に誘導するには「無意識を活発化」させるか、「意識を鎮静化」させるかである[1][2]

催眠状態の深さ

  • 催眠状態:筋肉支配が可能で、不随意筋もある程度コントロール可能。通常、脳に近い部分(瞼、首など)からよく反応。硬直性のトランス状態を特に「カタレプシー」と呼ぶ。
  • 中程度の催眠状態:感覚支配が可能で、五感全てがコントロール可能。さらに感情支配へと深まる。
  • 催眠状態:記憶支配が可能で、記憶をある程度コントロール可能。
  • 夢遊催眠:幻覚や幻聴を誘導可能。ないものが見える「正の幻覚」と、あるものが見えない「負の幻覚」。

催眠状態に誘導する暗示

  • 『前暗示』『刺激』『追い込み暗示』がセット。
  • 『刺激』を与えるタイミングが非常に重要。息を吐いて、次の息を吸うまでの間隙を狙う。
  • 「つなぎの言葉」=「Transition」が重要で、一見関連のないできごとを連結させる。

催眠状態の誘導スキル

  • 「基盤暗示(base suggestion)」が「催眠」になっていること。
  • 「威光暗示」。ただし、被験者を有利な状況にしないと、不安を誘導。
  • 「禁止暗示」:行動を制御。「禁止暗示」が入る状態は催眠状態=「筋肉支配の時期」に相当。
  • 「後催眠暗示」:覚醒後にも反応する暗示。
  • 「ラスト・シグナル」:暗示の終了を知らせるシグナル。指を鳴らしたり、手を叩いたり何でもよい。特に言い回しや口調の強弱を使う場合は「ラスト・イントネーション」と呼ぶ。
  • 意識を内側に向ける。外に向いている意識は唯一術者の声に対してのみ。なので、外部の刺激を(不安とならない範囲で)遮断。
  • 体を弛緩さ雑念を無くし意識を集中。「受動的注意集中」。これに伴い「被暗示性亢進」。
  • 直接暗示は「依頼語」「命令語」ではダメ。
  • あるいは意識を内側に向けるために、外からの刺激を強くして、感覚を疲労させる。強い光を見せたり、難しい数の数え方をおこなわせる。
  • 興奮状態をクールダウンするために、一定期間放置して、血を下げる。『沈黙法』とも呼ばれる。明示的に放置することを宣言。
  • 普段自由になる行動や観念が自由にならなくなった時、トランス状態に入りやすい。
  • 単調なリズムを与える。潜在意識は言葉の意味よりはリズムに影響されやすい。
  • 「凝視法」では瞼が震えだしたり、まばたきの間隔が短くなったり、まぶたの下がるスピードが遅くなってきたときが、被暗示性が高まった状態。
  • 意図的に行為を禁止。
  • 覚ましてはかけるを繰り返す『ゆさぶり法』。

トピック

  • 催眠状態では「血が下がる」状態。頭寒足熱状態。
  • 催眠状態では副交感神経が優位。
  • 催眠状態では眼球が左右に水平移動する「眼球彷徨」を起こす。