「テンプレート:Bateson」の版間の差分

提供:SM美容
編集の要約なし
 
(同じ利用者による、間の17版が非表示)
11行目: 11行目:


1925年, ケンブリッジ大学で生物学。
1925年, ケンブリッジ大学で生物学。
1940年(昭和15年)、[[マーガレット・ミード]]が[[ミルトン・エリクソン]]を訪問。


1942年(昭和17年)、[[サイバネティックス]]のマーシー会議の設立メンバー。この頃に[[ミルトン・エリクソン]]とも交流が始まる。
1942年(昭和17年)、[[サイバネティックス]]のマーシー会議の設立メンバー。この頃に[[ミルトン・エリクソン]]とも交流が始まる。


エサレン研究所でニューエイジ運動、新しいサイコセラピーの実験。
1954年(昭和29年)、[[グレゴリー・ベイトソン]]、[[ジェイ・ヘイリー]]、[[ジョン・H・ウィークランド]]がフェニックスの[[ミルトン・エリクソン]]宅を訪問してインタビュー。
 
[[エサレン研究所]]でニューエイジ運動、新しいサイコセラピーの実験。


1976年、AAASメンバー。
1976年、AAASメンバー。
29行目: 33行目:
*差異のメッセージ(=情報)は、二つ以上のものの相互作用に差異が内在するときに、その二つ以上のものによって作り出される。
*差異のメッセージ(=情報)は、二つ以上のものの相互作用に差異が内在するときに、その二つ以上のものによって作り出される。
*父親は遺伝学者のウィリアム・ベイトソン。Gregor Mendelの名を取り、[[Gregory Bateson]]と名付けた。
*父親は遺伝学者のウィリアム・ベイトソン。Gregor Mendelの名を取り、[[Gregory Bateson]]と名付けた。
*最初の妻は文化人類学者マーガレット・ミード。ミードとの娘は文化人類学者のメアリー・キャサリン・ベイトソン。
*最初の妻は文化人類学者[[マーガレット・ミード]]。三回の結婚と離婚を繰り返す。[[マーガレット・ミード]]はフランツ・ボアズに師事していたが、助手のルース・ベネディクトと親交を持ち、レスビアン関係になる<ref>ヒラリー・ラプスリー『'''[https://amzn.to/2XrM20m マーガレット・ミードとルース・ベネディクト]'''』(明石書店, 2002)</ref>
*[[マーガレット・ミード]]との娘は文化人類学者のメアリー・キャサリン・ベイトソン。
 
==キーワード==
==キーワード==
*「論理階型」
*「論理階型」
44行目: 50行目:
*現代思想『'''特集=[[グレゴリー・ベイトソン|ベイトソン]] 関係性のパラドクス'''』(1984.5)
*現代思想『'''特集=[[グレゴリー・ベイトソン|ベイトソン]] 関係性のパラドクス'''』(1984.5)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2uZjfS5 大衆プロパガンダ映画の誕生]'''』(1986)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2uZjfS5 大衆プロパガンダ映画の誕生]'''』(1986)
*フリッチョフ カプラ『'''[https://amzn.to/2xmRrq9 非常の知―カプラ対話篇]'''』(1988)
*[[モリス・バーマン]]『'''[https://amzn.to/2L7Ijuv デカルトからベイトソンへ―世界の再魔術化]'''』(国文社, 1989) 
*[[モリス・バーマン]]『'''[https://amzn.to/2L7Ijuv デカルトからベイトソンへ―世界の再魔術化]'''』(国文社, 1989) 
*[[グレゴリー・ベイトソン]]・[[メアリー・キャサリン・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2uZjuwt 新版 天使のおそれ―聖なるもののエピステモロジー]'''』(1992)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]・[[メアリー・キャサリン・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2uZjuwt 新版 天使のおそれ―聖なるもののエピステモロジー]'''』(1992)
*[[メアリー・キャサリン・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2vKyP18 娘の眼から―マーガレット・ミードとグレゴリー・ベイトソンの私的メモワール]'''』(1993)
*[[メアリー・キャサリン・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2vKyP18 娘の眼から―マーガレット・ミードとグレゴリー・ベイトソンの私的メモワール]'''』(1993)
*Kevin Kelly『'''[https://kk.org/mt-files/books-mt/ooc-mf.pdf Out Of Control]'''』(1994)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]・[[ユルゲン・ロイシュ]]『'''[http://amzn.to/2w1DGu7 精神のコミュニケーション]'''』(1995)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]・[[ユルゲン・ロイシュ]]『'''[http://amzn.to/2w1DGu7 精神のコミュニケーション]'''』(1995)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2lBDBMb 精神の生態学]'''』(2000)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2lBDBMb 精神の生態学]'''』(2000)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2lBmXfQ 精神と自然―生きた世界の認識論]'''』(2006)
*[[河合隼雄]]、中沢新一、小林康夫、田坂広志『'''[https://amzn.to/2RShjDG こころの生態系]'''』(2000)
*[[河合隼雄]]、中沢新一、小林康夫、田坂広志『'''[https://amzn.to/2RShjDG こころの生態系]'''』(2000)
*野村直樹『'''[http://amzn.to/2kDax7l やさしいベイトソン―コミュニケーション理論を学ぼう!]'''』(2008)
*野村直樹『'''[http://amzn.to/2kYict8 みんなのベイトソン]'''』(2012)
*フリッチョフ カプラ『'''[https://amzn.to/2xmRrq9 非常の知―カプラ対話篇]'''』
*ドミニク・チェン『'''[https://amzn.to/2Jnas1o インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践]'''』
*ドミニク・チェン『'''[https://kangaeruhito.jp/articlecat/dominickchen 未来を思い出すために]'''』
*渡辺徹也『'''[https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/43791/3/KJ00004257180.pdf グレゴリー・ベイトソンの「学習」概念について]'''』(2002)
*渡辺徹也『'''[https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/43791/3/KJ00004257180.pdf グレゴリー・ベイトソンの「学習」概念について]'''』(2002)
*佐々木裕一『'''[http://www.tku.ac.jp/kiyou/contents/communication/32/3_sasaki.pdf パーマリンク(Permalink):00 年代 Web における情報アクセス構造と 情報収益化モデルを決定づけた技術]'''』
*佐々木裕一『'''[http://www.tku.ac.jp/kiyou/contents/communication/32/3_sasaki.pdf パーマリンク(Permalink):00 年代 Web における情報アクセス構造と 情報収益化モデルを決定づけた技術]'''』
*Lawrence S. Bale『'''[http://www.narberthpa.com/Bale/lsbale_dop/gbcatsbs.pdf GREGORY BATESON, CYBERNETICS, AND THE SOCIAL/BEHAVIORAL SCIENCES]'''』
*スティーヴ・J. ハイムズ『'''[https://amzn.to/2S63vFS サイバネティクス学者たち―アメリカ戦後科学の出発]'''』(2000)
*Vaz NM『'''[http://www.scielo.br/pdf/bjmbr/v39n12/6546.pdf Evolution and conservation of immunological activity]'''』(2006)
*[[グレゴリー・ベイトソン]]『'''[http://amzn.to/2lBmXfQ 精神と自然―生きた世界の認識論]'''』(2006)
*野村直樹『'''[http://amzn.to/2kDax7l やさしいベイトソン―コミュニケーション理論を学ぼう!]'''』(2008)
*Roffman AE『'''[https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00029157.2008.10401627 Men are grass: Bateson, Erickson, utilization and metaphor.]'''』(2008)
*安川由貴子『'''[https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/71627/1/011.pdf 認識の変容にかかわる学習論の考察 : J.メジローの変容的学習論からG.ベイトソンを読む]'''』(2009)
*安川由貴子『'''[https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/71627/1/011.pdf 認識の変容にかかわる学習論の考察 : J.メジローの変容的学習論からG.ベイトソンを読む]'''』(2009)
*瀧本往人『'''[https://amzn.to/34WBN5w 哲学で自分をつくる 19人の哲学者の方法]'''』(2009)
*安川由貴子『'''[https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/139412/1/edsy10_85.pdf G.ベイトソンのエコロジカルな思想におけ る「科学」と「芸術」をめぐる考察 : 「美的」な感覚と のインターフェイス]'''』(2011)
*安川由貴子『'''[https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/139412/1/edsy10_85.pdf G.ベイトソンのエコロジカルな思想におけ る「科学」と「芸術」をめぐる考察 : 「美的」な感覚と のインターフェイス]'''』(2011)
*大沼麻実『'''[https://core.ac.uk/download/pdf/145762494.pdf Alcoholics Anonymousの回復プログラムの再考 : ベイトソンのサイバネティックス的理解を用いて]'''』(2011)
*野村直樹『'''[http://amzn.to/2kYict8 みんなのベイトソン]'''』(2012)
*ドミニク・チェン『'''[https://amzn.to/2Jnas1o インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践]'''』(2013)
*ドミニク・チェン『'''[https://kangaeruhito.jp/articlecat/dominickchen 未来を思い出すために]'''』
*高田明典『'''[https://amzn.to/3io1eEX 正しさとは何か]'''』(2016)
*花田里欧子『'''[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/19/1/19_54/_pdf/-char/ja Gregory Batesonによる生の基準としてのメタ・コミュニケーションとその系譜]'''』(2016)
*花田里欧子『'''[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/19/1/19_54/_pdf/-char/ja Gregory Batesonによる生の基準としてのメタ・コミュニケーションとその系譜]'''』(2016)
*カンタン メイヤスー『'''[https://amzn.to/2TDdirG 有限性の後で: 偶然性の必然性についての試論]'''』(2016)
*朝隈里美『'''[https://amzn.to/3ggX671 ベイトソンから芭蕉へ -変容する学習と生成する言葉-]'''』(2019)
*[[モリス・バーマン]]『'''[https://amzn.to/3gcQwia デカルトからベイトソンへ―世界の再魔術化]'''』(文藝春秋, 2019) 


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2021年6月7日 (月) 09:05時点における最新版

概要

英国生まれの文化人類学者。ミルトン・エリクソンと親交が深く互いに影響しあった。メッセージが伝えるべき本来の意味を超えて、別の意味を伝えるといった「メタメッセージ」の概念を提唱。

別名

グレゴリー・ベイトソン グレゴリー・ベイツン Gregory Bateson

略歴

1904年(明治37年)、英国生まれ。

1925年, ケンブリッジ大学で生物学。

1940年(昭和15年)、マーガレット・ミードミルトン・エリクソンを訪問。

1942年(昭和17年)、サイバネティックスのマーシー会議の設立メンバー。この頃にミルトン・エリクソンとも交流が始まる。

1954年(昭和29年)、グレゴリー・ベイトソンジェイ・ヘイリージョン・H・ウィークランドがフェニックスのミルトン・エリクソン宅を訪問してインタビュー。

エサレン研究所でニューエイジ運動、新しいサイコセラピーの実験。

1976年、AAASメンバー。

解説

  • 論理階型の理論=Theory of Logical Types
  • 生物学、進化学にコミュニケーションの理論を持ち込む。
  • 還元主義そのものは否定していない。最も簡潔な説明が唯一の解答と思い込むことの危険性を指摘。データはより広いゲシュタルトで理解されるべきと考える。
  • 「直線的因果関係=leneal causality」ではなく「円環的因果関係=circular causality」を重視。サイバネティクスのフィードバック理論から。
  • 情報は常にコンテクスト依存的で、コンテクストは常に階層的である。
  • 進化するのはコンテクストである。
  • 「Science probes; it does not prove.」科学は過程を向上させたり反証を加えることはできるが、それ自身の正しさを証明することは出来ない。
  • シニファンシニフィエ
  • 差異のメッセージ(=情報)は、二つ以上のものの相互作用に差異が内在するときに、その二つ以上のものによって作り出される。
  • 父親は遺伝学者のウィリアム・ベイトソン。Gregor Mendelの名を取り、Gregory Batesonと名付けた。
  • 最初の妻は文化人類学者マーガレット・ミード。三回の結婚と離婚を繰り返す。マーガレット・ミードはフランツ・ボアズに師事していたが、助手のルース・ベネディクトと親交を持ち、レスビアン関係になる[1]
  • マーガレット・ミードとの娘は文化人類学者のメアリー・キャサリン・ベイトソン。

キーワード

  • 「論理階型」
  • 「認識論的前提」

影響を受けた人

グレゴリー・ベイトソンの関連書籍

脚注

  1. ヒラリー・ラプスリー『マーガレット・ミードとルース・ベネディクト』(明石書店, 2002)

関連動画

関連サイト

関連コラム