テンプレート:Gスポット概要
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「Gräfenberg spot」という表現が最初に提唱されたのは1981年に発表された、カナダのダルハウジー大学に所属するアディエゴらの症例報告[1]。ここでは、膣壁前部を刺激することで、「より深い」オーガズムを感じ、尿とは異なる液体[注 1]を尿道口から射精(いわゆる潮吹き)する女性のことが報告されている。この「膣壁前部」の「感じる部位」のことをアディエゴらは「Gräfenberg spot」と名づけた。ドイツの婦人科医のエルンスト・グレフェンベルグに由来する名前である。ただしアディエゴらの論文で引用されているグレフェンベルグの1950年に発表した論文[2]は、不感症の女性と尿道に異物を挿入してオナニーをする女性の症例報告にすぎず、「Gスポットの最初の発見者がエルンスト・グレフェンベルグであるというのは作られた神話」であるといった批判も多い[3]。Gスポットが性感ポイントとして広く一般に知れわたるようになるのは、アディエゴらの症例報告の翌年に出版された一般書『ザ・Gスポット』[4]によるところが大きい。
- ↑ Addiego, F., Belzer, E.G., Comolli, J., Moger, W., Perry, J.D. & Whipple, B. Female ejaculation: A case study. J Sex Res 17, 13-21 (1981).
- ↑ Grafenberg, E. The role of the urethra in female orgasm. Int. J. Sexol. 3, 145-148 (1950).
- ↑ Hines, T.M. The G-spot: a modern gynecologic myth. Am J Obstet Gynecol 185, 359-62 (2001).
- ↑ Ladas, A., Whipple, B. & Perry, J. The G spot: And other discoveries about human sexuality. New York: Holt, Rinehart, and Winston. (1982).